2017年8月26日土曜日

アパレル

久しぶりにアパレルについて書きます。

2年半ぐらい前にアパレルの世界から離れました。
あの時は正直、この職種はこれから先は難しいなって、辞める3年ぐらい前から感じていたんです。

その理由というか問題?として



生産過程があまりにも細かく分かれすぎていた。



作業一つ一つが散らばりすぎていて、何か一つ終えるのにも移動しないといけないのもネックでした。

ここでこれを受け取ったら次のところへ。具体的には縫製がここまで終わるとそれを持って、ボタン付けに行って、それが終わるとまた違う加工所へ持っていく。

もちろんスグには出来ないので1日もしくは、順番待ちで2日など。

縫製内容によっては1週間もありました。(生産枚数にもよる)


 

作業する人数が1人もしくは多くて2人



都内にかぎっては、夫婦もしくは家族で作業しているところが多く、家の一間なので家事の延長線上みたいな流れもあった。行けば雑談もしてしまい(まぁ、必要なんですが)時間がかかってしまう。少人数なのでどうしても時間がかかってしまう。

要はモノがある程度、作業し終わっていないと次には持って行けない。まとまらないと難しい。
デザイン(洋服の仕様)がころころ変わるのですぐには対応出来ない(これは仕方ない)ので、必ずサンプルと打ち合わせが必要になってくる。

どこか間違えるとやり直しになるので、倍の時間がかかってしまう。



短納期が多いのと、生産枚数が少なすぎる



短納期が多かった、最後の方は。

これはキツかったですね。カツカツでした。時間はどうやっても縮められないんです。そんな魔法のような機械はどこにもなかった。なので最初の用意が大切?になってくるんです。
付属の発注ですね。ボタンや糸、生地といった部分。これが曲者で、だいたい扱っているのは商社や中間業者がほとんど。土日はやっていないし夜も終わるのが早い。機械的にすべて処理しているから、発注時間の締め切りも早い。

なので発注は午前中。これで午前中が終わってしまう。どこも在庫リスク負いたくないから、ナイ時は全く残っていなかった。展示会のときに生地があっても、量産時にはないっていうのも何回もありました。

生産枚数が少ないのもネックでしたね。都内でも綺麗に縫製できるところは何社からも生産依頼されていました。なので少しでも多い枚数のところが入ると、よっぽど生産納期に余裕がないかぎりそっちを優先にしてしまう。

少なくても融通がきくところはあったけど、縫製技術や加工技術が今ひとつといった感は拭えなかった。

大変でした。ホント、工場と会社を行ったり来たりの毎日でした。

以上のコト以外にもいろいろあったんですが、、、(また次回)



結局、どの加工現場も不安だったんですよね。自分たちのおこなっている作業に。




なので行って顔を合わせて話して進行するのが一番確実だった。丸投げではなく。
でも、一体感はまったくなかったのも事実でした。連帯感みたいなのは。僕はスーツでもなく、短パンでタトゥーも全開で会いに行っていたけど、商社のヒトはカタログをスーツ姿で持ってきての説明。生地スワッチをもらいに行っても、服が好きかどうかもわからない受付のヒトが、機械的にスワッチを渡してくれる。

そんな千駄ヶ谷や代々木、原宿行くなら縫製現場まわっているほうが勉強にはなりました。
ブランドの人たちは来ないけど、、、加工現場の人は大変だったと思う、今から思えば。

今後は変わっていって欲しいなって。

なんでこんな生地を書きたかったかというと、鎌倉シャツの社長さんのブログがとてもよかったから。

買ったことはないけど気にはしてました。

読んでて分かるって頷きましたね。

これがないともう持たない、日本のアパレルは。




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